ミツバチ辞典

ハチミツQ&A ハチミツについてのよくあるご質問をのせています。ハチミツについてご質問がありましたら何でもお問い合せ下さい。

ハチミツが白く固まってしまいました

ハチミツが白く固まってしまうことを『結晶』といいます。この結晶が起こる原因は、ハチミツに含まれている"ブドウ糖"によるものです。従ってレンゲ蜜など、ブドウ糖の含有量の割合が多いハチミツは結晶しやすく、アカシア蜜のようにブドウ糖より果糖の割合が多いハチミツは、比較的結晶しにくい性質を持っています。結晶したハチミツをもとの状態に戻すには、ハチミツの瓶のフタを開け、50度くらいのお湯で湯せんすることです。急に熱湯の中にハチミツの入った瓶を入れると、瓶が割れてしまうことがあり、大変危険 ですので、注意してください。また、高温で加熱しすぎると、ハチミツの中の水分が蒸発し、ハチミツの成分や香りが失われてしまいます。

ハチミツの賞味期限は??

ハチミツはとても強い殺菌力を持っており、何年おいても腐ることなく食することができます。エジプトのピラミッドから約3000年以上も前のハチミツが発見され、問題なく食することができたという有名な話もあります。賞味期限という意味では、ハチミツ独自の風味をおいしく味わっていただくためにも、だいたいどのメーカーも2年くらいを基準にしています。また、直射日光を避け、冷暗所で保存をしてください。冷蔵庫に入れる必要はありません。

なぜ1歳未満の子供はハチミツを食べられないの??

天然のハチミツの中には、『ボツリヌス菌』というとても危険な細菌が混入していることがあります。腸が未発達で抵抗力のない1歳未満の子供がハチミツを食べると、"幼児ボツリヌス症"を発症し、死に至る危険性があるため、1歳未満の子供にはハチミツを食べさせないよう指導されています。

同じ種類のハチミツを集められるのはなぜ??

ミツバチの習性として、花の蜜を集めに行くときに、蜜の質や量・巣からの距離など条件の良い蜜源植物を選択して、仲間に情報を伝達していきます。そのため、レンゲやアカシアなどが群生して咲く良い条件のときは、その花の蜜に集中します。しかし、ミツバチたちはその花の時期が終われば、次の良い条件の花に行きますし、巣の中にハチミツをためる時に 花の種類ごとにきちんと分類してためるわけではありません。私たち人間がミツバチの巣から同じ花の蜜を集めようとする場合、集めたい花にミツバチたちが通い始めた頃、巣の中のそれまでにためていた別の花の蜜を一旦しぼってしまい(これを掃除蜜といいます。)、そこから空になった巣に集めたい花の蜜をためさせ、その花が終わって次の別の花の蜜をミツバチたちが集め始めるまでを区切りに採蜜を行います。本当の意味での同じ種類のハチミツを集められる理由は、ハチミツを採る養蜂家の苦労の産物ともいえるのです。

ハチミツってダイエットに効くの??

ハチミツの主成分は果糖とブドウ糖であり、ミツバチが体内でハチミツをつくる時にすでに分解されています。これらの糖は"単糖類"とよばれ、これ以上分解されることがありません。そのため、人間の体内に入ると短い時間で腸壁から血液に入り込み、胃腸に負担をかけず栄養分となります。カロリーも砂糖より100gあたり約50kcalも少ないので、砂糖のかわりに上手に使えば、ダイエットに効果的といえるでしょう。