ミツバチ辞典
プロポリスの秘密プロポリスの秘密について詳しくご紹介します。
プロポリスとは…?
プロポリスとは、ミツバチたちが花々や樹の皮から出る樹液(ヤニ)等を集め噛み続け、ミツバチの唾液の酵素を混ぜ合わせて作られた「抗菌物質」のことです。
ミツバチの巣の中を殺菌し、外敵の侵入も防ぐ役割の他に、ウイルスや細菌に対する強力な殺菌作用や炎症の抑制、酸化の抑制などさまざまな働きがあることが知られています。
同じ蜂産品であるローヤルゼリーやハチミツなどと違って採取できる量は非常に少なく、人為的には増量合成のできない貴重品です。
プロポリスの語源
ラテン語 pro(プロ=前、正面)
ギリシャ語 polis(ポリス=都市)
すなわち都市の前方を支え守る、というもの。
つまり、ミツバチの巣を一つの国家と見立てて、ミツバチが巣を守る物質という意味に考えられます。
ミツバチにとってのプロポリスの役目
プロポリスはミツバチたちにとって、大変重要な役割を果たしているといえます。
ミツバチの巣を直したり、外敵の侵入を防いだりとありとあらゆる面で欠かせません。
例えば・・・
- 外敵などの侵入を防ぐ。
- ミツバチの巣の殺菌。
- ミツバチの巣を固定する。
- 温度や湿度の調整。
プロポリスのすごいところ
プロポリスはミツバチの巣の中を無菌状態に保つことができます。
巣に外敵が侵入した際、巣の中のミツバチたちがそれを殺した後、自分たちより大きな敵の死骸にプロポリスを被せます。プロポリスをかぶった死骸は腐敗することなくミイラ化されて無菌状態のままたもたれるのです。
またプロポリスには殺菌効果があるので、外からウイルスや菌を持ち帰ってくるミツバチたちの消毒をする役目もあります。