トップページ > ミツバチ 農業/養蜂 > ローヤルゼリーの秘密

ミツバチ辞典

ローヤルゼリーの秘密ローヤルゼリーの秘密について詳しくご紹介します。

ローヤルゼリーとは…?

ローヤルゼリーというのは、女王バチの卵巣の発育をもたらし、働きバチの40倍にも匹敵する数年の生涯、一日に約3000個もの卵を生み続ける唯一のスタミナ源になる女王バチの特別な食べ物です。そのために、女王バチの卵巣はほとんどその腹部の全体を占めるほどに発育し、莫大な数の卵を生み続ける ことが出来るのです。ローヤルゼリーの原料は、働きバチが集めてきた花のミツと花粉。働きバチはその原料を消化吸収し、頭部にある咽頭線からローヤルゼリーとして分泌します。

ローヤルゼリーと女王バチ

前述にもありましたが、働きバチが集めてきた花々のミツや花粉を、育児専門の若い働きバチが体の中で消化吸収すると咽頭線から白いクリーム状の物質を出します。これがローヤルゼリーです。
そして、「王台」と呼ばれる女王バチ専用の部屋にいる幼虫が、若い働きバチが分泌したローヤルゼリーを食べることで、働きバチの何倍もの生命力や様々な能力を担う女王バチとなるわけです。

女王バチだけの特別フード

女王バチと働きバチは、遺伝子レベルでみるとなんら差のない同じメスのハチなのです。産卵される前の卵の状態では、女王バチになるのか働きバチになるのか決まっていませんが、「王台」と呼ばれる女王バチ専用の部屋に産み付けられた卵からふ化した幼虫には、幼虫期間の6日間ずっとローヤルゼリーが与えられます。一方、働きバチ用の部屋に産み付けられた卵からふ化した幼虫には、幼虫期間の6日間のうち最初の3日間は女王同様にローヤルゼリーが与えられますが、残りの3日間は花粉とハチミツが原料となる一般食に切り替わります。この差わずか3日間、女王になる幼虫にだけ特別に与えられたローヤルゼリーによって、同じメスのミツバチでも、一方は産卵能力を有し、成虫になってからも生涯ローヤルゼリーを与えられる長寿命の女王バチとなり、一方は産卵能力がなく、短命な働きバチとなっていきます。

ローヤルゼリーとハチミツの違い

ローヤルゼリーとハチミツはまったく違うものです。
ハチミツに含まれる成分がほとんど糖分であるのに対して、ローヤルゼリーにはたんぱく質、炭水化物、脂質や必須アミノ酸を主にビタミン類、ミネラル類など約40種類もの栄養素を含んでいます。

プロポリスの秘密