まずやってみよう。
アピの100年を越す歴史を貫いてきたものは、
決して「伝統」でも「安定」でもなく、「やってみよう」という言葉に象徴される、
新しいことに果敢に挑戦してみようというチャレンジ精神にほかなりません。
そうでなければ、養蜂業からスタートしたアピがOEMの総合受託メーカーとして
これほどまでに食品分野での存在感を持ち、
世界市場を視野に入れて医薬品事業に参入するなどということはなかったでしょう。
一つの輝かしい成功の裏にはおびただしい失敗があること、
失敗を許す風土にしか成功は訪れてこないことを
私たちはどこよりも知っているつもりです。
それに関して私は先代社長が社員に対して言った言葉を今でも鮮明に覚えています。
「君たちが失敗したくらいじゃ、うちはつぶれんよ」。
「やってみなさい」という私からのメッセージに添えて、
この言葉をみなさんに贈ります。
伝統企業と思われがちですが、若い会社です。
中心になっているのは20〜30代の若手であり、
この世代が会社の実質的なエンジンになっているのです。
私が求めるのは与えられた仕事をルーチンでこなす人間ではなく、
企画力や技術力、コミュニケーション力、判断力などを駆使し、
自らの創意工夫で周りを動かしていける人材。
時代の変転が速度を増す中、何もしないで安穏としていては
絶対に「新しい」ものを生み出すことはできません。
個性を活かしつつ、時代や、環境の変化を柔軟に捉えて自分から動くことで、
逆に時代や環境を変えていく。
そうすればきっと大きな仕事の手応えが感じられるはずです。
新事業としてスタートした医薬品事業は着実に成長し続けており、
また、築き上げたOEMシステムを更に機能させていけば、
目標とする売上高500億円を達成するのも遠い未来の話ではありません。
それを君たち若い世代と手を取り合って実現していけたらと願っています。